消費税が10%へ引き上げが確定されて、
増税前に駆け込み需要がおきて、
増税後に買い控えがおきて、消費が落ち込む。
そんなことがないよう、今回の増税後は
ポイントで還元しようという政策です。
どんな風になる予定なのかみてみましょう。
消費税ポイント還元 中小店では?
ポイント還元では、
中小のお店でキャッシュレス決済をしたお客さんに
カード会社などを通じてポイントをつけます。
キャッシュレス決済の対象となるのは、
クレジットカード、QRコード、電子マネーで支払った場合です。
ポイント還元は10%へ引き上げられた後、
ずっと行われるわけではなく、2020年6月までの
9か月間に限定するといという考えを安倍首相が示しました。
しかも、ポイント還元は増税分の2%ではなく、
5%にするという考えです。
これなら、増税前に駆け込み需要がおしよせて、
品薄になったり、店舗で混雑が起こったりなどがなさそうです。
それに5%ポイント還元になるなら、
ものによっては増税後に購入した方がお得になります。
消費税還元セールはあるのか?
円高になった時に各店舗が円高還元セールといって
格安セールをしていたことがありますが、
消費税があがったら、ポイント還元が9ヶ月あるので、
還元セールもありそうですが、これはありません。
11月27日に政府の広告表示に関する指針案がわかりました。
それによると、
「消費税はいたただいていません」
「消費税還元セール」
といった宣伝や広告を禁止することになりました。
ただ、
「10月1日以降2%値下げ」
といった表示は問題ないとしています。
支払う側からすると似たようなもんですよね。
2%値下げされたら、実質値上がりした消費税分が
還元されているようなもんです。
ですが、政府が表記方法についてはっきりといっているので、
売る側は守らないといけません。
自営業で小さなお店を営んでいる人も
表現には十分注意が必要です。
なんで消費税のポイント還元なんかするんでしょう?
消費税が2%といえど、あがれば私たち消費者には
お財布が痛いですよね。
出費はできるだけ抑えたい。
だから、買う予定があるものを安いうちに買いたい!
というのが一般的な消費者心理です。
増税後に一斉に値段が上がれば、
一時期であっても増税後の消費は落ち込みます。
みんなが買い控えちゃいますよね?
そうすると、増税で政府は収入を増やしたいのに、
消費する額が減れば税金も当然減ってしまいます。
それでは本末転倒なので、
増税前に一斉に買いこんで、増税後に買わないという、
消費が落ち込まないようにするためです。
還元セールという表記がだめだったように、
増税前に「今だけお得」という表記もダメになっています。
安い今のうちに買わなきゃ損だと思わせて消費をあおるのは
景品表示法に違反する可能性があることも明示されることになっています。
小売店とはどこまでの規模?
今のところまだ小売店の対象店舗の線引きは難しいと
小売業界が指摘していて、具体的には決まっていません。
カード払いした人にカード会社でポイント還元するけど、
カード業界は小売店から受け取る手数料を上限3.25%
とするように経済産業省から言われているので
なかなか難しいようです。
それに、現金しか使わない人やポイント還元に参加しない
中小店で不公平感があるというのも問題です。
まとめ
・消費税の増税後はポイントで還元されることが確定
・還元ポイントは5%になりそう
・対象はクレジットカード、QRコード、電子マネーで支払った場合
・小売店はどこまで対象かはまだ決まっていない
・増税になるからといって、あわてて買いこまなくてよさそう